彩りの世界の中で

エッセイ風に描く日常の風景

西新井大師 ep.01

赤羽からバスに揺られること約30分。

普段は路線バスに乗ることのない私は、バスに揺られる感覚がとても新鮮で、ちょっぴり緊張している。

日曜日だからか、バスの中は比較的空いていて、運良く座ることが出来た。

外の風景は見たことのない景色。窓の外を眺めながら、ボンヤリと次の小説ネタを考えていた。

そうこうしていると、最寄りの「西新井大師前」のバス停に着いた。

初めて来た。
女性の厄払いで有名なこのお寺に、厄除けにやってきた。
今日は日曜日にも関わらず、人が疎らだった。
仏滅だからだろうか。と考えながら、お寺さんまでの道を歩く。
仲見世通りには、昔ながらのお店が軒を連ねる。
私が興味を惹かれたのは、煎餅屋さんだ。
昔ながらのガラスケースやガラス瓶に煎餅が入っている。
映画でよく観るやつだ!とテンションが上がる。

小心者の私は、特にお店の方に話しかけることもなく、その場から歩き出す。
道を真っ直ぐ進んでいくと、正面に大門が見えてくる。
大門の手間には、道の両脇に草だんご屋さんがあった。
店員のおばちゃん達が「厄除けにいかかですか?草だんごです!良かったらどうぞ」と試食の草だんごを差し出してくれた。
私は、思わず手に取って食べた。甘さ控えめで、食べやすかった。
帰りに買って帰ろうか。と考えながら、大門に向かって再び歩き始めた。
大門は現在は工事中らしく、左横の細い道から、境内入って行った。
すると早速、かの有名な「幸福の指輪」の露店を発見した。
実は、婚活中の私。インターネットで「縁結び」について調べつくしている。
ここ、西新井大師の露店の指輪は、「厄除け、縁結び」有名である。
この露店の指輪を買って毎日付けていると、一年以内に彼氏が出来たり、結婚したりするらしい。
私が興味を持って、見ていると、露店のお兄さんが指輪について説明をしてくれた。

インターネットの情報とほぼ同じ事を言っていた。
その最中にも、一年経った指輪を返しにくるお客さんがいた。
皆んな考えることは一緒なんだなぁ。と何故か一人で仲間意識を持ってしまった。
しかし、私の今日の目的はあくまで、厄除け。
横から常連さんが来たこともあり、私は露店を去った。
厄除けの受付に向かう。
今日は本当に空いていて良かった。次の回で入れそうだ。
生年月日や祈祷内容を記入し、料金を納めた。
「開始の10分前までに本堂へお入りください。」
ご祈祷が始まるまであと40分はある。
時間になるまで、境内をブラブラすることにした。

つづく。