彩りの世界の中で

エッセイ風に描く日常の風景

制作進行

私はアニメ制作会社の制作進行をしている。
3年くらい前に「SHIROBAKO」というアニメ制作会社を舞台にしたTVアニメが放送されていたので、仕事について、なんとなく知っている人もいるだろう。
世間の噂では「寝れない」「帰れない」「辛い」「きつい」などネガティブなイメージが付き纏う。
実際のところは、思っていたよりも、「寝れる」「帰れる」「楽しい」と私は思う。
それは、私が元々アニメーション作りが好きだからというものが根本的にあるのだろう。あとは、アニメスタッフが好きなんです。
制作進行とは、担当話数の立ち上げから納品まで、アニメーションのスケジュールを管理し、作画、色彩、撮影、背景などのスタッフを集めて作業の進捗を管理する。
制作進行は、私にとって、本当に天職な気がしている。
と、いうのは、先ほども伝えたように、アニメスタッフが好きなんです。
色んなアニメスタッフとお話ができて、一緒に作品を作っていける。
こんなに楽しい仕事は、他には無いと思っている。
憧れだった監督やカリスマアニメーターと同じ作品のエンディングに名前が載る。
それだけで、辛かった3ヶ月間を忘れてしまう。
TVアニメーションは、約8週で作るのが通常だと思っている。
私は今まで、絵コンテ(画面構成の元になる絵のシナリオみたいなもの)がUPしてから4週で納品しなくてはならない作品を担当したことがあるが、なんとか完成するもんだなぁと自分で感心してしまった。
その時の記憶はほぼ無い。
6週では少ないし、8週が丁度いいと思っている。
本当に忙しい時は、いつの間にか机で気を失っている時がある。
それでも、私はこの仕事が好きだ。
佳境の時期は一週間お風呂に入れなくても、会社で寝ていて足を捻挫しても、ご飯を食べている時間がなくて栄養足りなくて足が痺れていても、私はこの仕事が好きだ。
作品が完成して、自分の名前がエンディングに載っているのを見ると、親孝行をしている気がするのだ。
これからも続けていけるのか、わからない。体力的な問題もある。
だから、私は、今を大切に皆さんと作品を作っていきたいと思う。
今しかない時間を大切に過ごそう。
それは、いつか、大切な財産になっていくだろう。